激増する介護職員と、その注意点

 

 

実は、介護職員数は2000年の約55万人から2022年には約215万人と約4倍になっています。(厚生労働省によるhttps://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001211181.pdf

 

すごく人気の職種なんですよね。

こんなに働く人が増えてる職種ってほかにあるのかな。

 

でもあんまり人気というイメージより、不人気のイメージがあります。

それは、あまりに需要が増えすぎていて、増員が追いついていないことで「人手不足感」が強調されてしまって、「人手不足」=「不人気」というイメージがついてしまっているからです。

 

介護のお仕事は給料が安いと聞く。確かにちょっと安い。しかし、実際は安い安いと言いながらも介護職員はこんなに増えています。22年で4倍ですから激増と言っていいと思います。

給与が低いと言われながらも、実際に人材を引き寄せている介護のお仕事。

市場も全体的にはまだ拡大傾向です。

なので、介護のお仕事をする私たちはもっと明るい顔をしていないといけないなと思うわけです。

 

でも気をつけなればならない点があります。

 

それは制度で守られている成長段階の産業だからこその、専門職としての未発達です。

移乗介助の方法とか、オムツ交換とか、認知症の方とのコミュニケーションの方法とか、それは手技の一つ一つに過ぎないのだけどそれが介護だと思っている介護職員は多い。

介護の専門性とは何か、なにゆえに私たちはプロを名乗るのか。ということの共通見解が十分には確立されていません。

 

より本質的には、対象者の心身のパフォーマンスや社会関係を阻害しているものは何かを突き止められること。そして、それを解消できること。

つまり、多くの目に見えないこと(観察、情報収集、分析、対策を立てる)が先にあり、ラストワンマイルに、目に見える介助行為や認知症ケアが発生するということです。

 

カイゴーは、そこに挑戦します。

市場が急激に拡大しているから、サービスの量を確保することが優先され(それ自体は悪いことではないけれど)サービスの質つまり、専門性の確保が遅れていることに対してアプローチします。介護とは何か、これを確たるものとするリーダーになります。

昨年そのために立ち上げたのが「サービス部」です。

これを本部におき、現場に出る介護職員の質を保つ仕組みを作ります。いままで十分に共通言語化、プログラム化されていなかったものを形にしていくことで、私たちの仕事のアウトプットのレベルを底上げする取り組み。これを絶賛準備中です。

 

こういうことを宣言するときは、「これを通じて社会に貢献します」とかいうのがかっこいいのだと思いますが、私も弊社のスタッフも社会貢献というより、「自分たちがする仕事だからスッキリもっといい仕事をしたい」という想いです。

その結果として、サービスを受け取る方がより幸せになればもちろん嬉しい。

 

だから、弊社スタッフは皆自分のために介護の仕事をしています。

意欲があります。

探求心があります。

 

つい先日、あまり見かけない丸と四角のレンズのメガネをした、面白いおじさんに会いお話をしました。

その後、メールのやりとりをしているのですが「介護の仕事が楽しいと言っている人に初めて会いましたよ!」と驚かれました。

私は逆に驚きました。

私の周りには、仕事を楽しんでいる人ばかりだからです。

 

でも、こういう誤解が生まれるのもきっと理由があります。

介護の仕事をしているというとよく「それは偉いね」とか「大変ですね」と言って頂く。

こう言われてしまうと、私たちはついついサービス精神で「大変な仕事を社会貢献のために自己犠牲で行ってる」キャラを演じてしまう事があるのですね。会話のキャッチボールをスムーズにするためにリップサービスをしてしまう事があるのです。「そうなんですよー大変なんですよー」と。これも職業病かもしれません。

 

だから、これを読んでいる他業種の皆さんにお願いしたいのは、介護の仕事をしている人には「介護の仕事の醍醐味はなんですか」と聞いてあげてほしい。

たくさん話してくれると思いますよ。

 

小林


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です